戦争が題材
「同志少女よ、敵を撃て」は、戦争を題材にした、めちゃくちゃシリアスな作品です。
この作品には、発行部数狙いのバズなエンタテインメント性はありません!
戦争という題材を、直球一本勝負で、ど真ん中に投げ込んでくる、かなり骨太の小説です!
異常に高い評価
しかも、戦争というシリアスなコンテンツにもかかわらず、メディアや読者の評価が際立って高いという特徴があります。
例えば、オーディブルでの読者レビュー。
※1 通常、話題の作品でも4.5前後
※2 レビュー1000件あれば多い方

もちろん、本屋大賞やアガサ・クリスティー賞など、ビッグタイトルの受賞実績は「当然」といったレベル感です!
高い評価の理由
突き抜けて高い評価を得ている「同志少女よ、敵を撃て」ですが、その理由は次のような感じです。
ストーリー
メインテーマは、戦争と女性です。
- ロシアの少女たちが
- 故郷を消され
- 哀戦士となり
- 狙撃兵※として
- 国家に尽くし
- そして終戦を迎える
※狙撃兵とは?
※「狙撃兵」とは、ライフル銃で、長距離から、精密射撃するスナイパーのこと。
第二次世界大戦というギガな時間軸に、少女の人生というミクロな時間軸が駆け抜けます。
「同志少女よ、敵を撃て」はそんな展開の小説です。
リアルに泣ける
教科書には載らない、戦争当事者たちの哀しすぎる物語。
そこには犠牲になるコトやモノが多過ぎて、重過ぎて、読みながら、悲しくて、辛くて、目も当てられなくて、ワンワンと泣いてしまいます。
社会派的スイッチが見つかる
要するに、ガチで重めの小説です。
でも不思議と、この手の作品体験は、人生のどこかでインプットが必要な気がします。
芸能、お笑い、グルメなどに溺れる現代って、果たして、これが戦後平和の理想像?とか考えたりして。。。
典型的な物欲市民の私でさえ、そんな問いかけを抑えられずモンモンと、、、みたいな。
読後は、メンタルの奥底で正体不明の化学反応が起こり、自分の意外な側面を発見できますよ!
「同志少女よ、敵を撃て」のあらすじ(ネタバレ度アップ)
「同志少女よ、敵を撃て」のあらすじを紹介します。
時は第二次世界大戦。
舞台はモスクワ近郊の小さな村から。
その村で生まれ育つ18歳のセラフィマが主人公。
その村が、敵国ドイツ陸軍の襲撃を受けます。
罵声、破壊、殺戮、放炎。
数時間にして、ヒトもモノも、夢も幸福も、村の全てが殴られ、蹴散らされ、そして撃たれて、地獄絵に変わり果てます。
そして、、、
「不幸にも」セラフィマだけが生き残ってしまいます。
その地獄絵が脳内に刻まれたまま。
18歳にしてセラフィマの人生は確定。
この先、進める人生のレールは、ソ連軍の兵士となり、独ソ戦に従軍することのみ。
ただ生きるための消去法で、それが唯一の選択肢。
そこから、セラフィマと、同じ境遇の女性兵たちが集い、訓練を受け、敵を撃つ物語が始まります。
哀戦士セラフィマ達は、いかにして戦史に名を残す狙撃兵に育っていくのか。
それはつまり、いかにして地獄絵の生産者となっていくのか、と同義。
そして、、、
彼女たちはどんな終戦を迎えるのか・・・
「同志少女よ、敵を撃て」の見どころ
「同志少女よ、敵を撃て」の見どころ・読みどころは、第三章からと言えるでしょう。
第二章までは、修行っぽいストーリー。
前半は割と静かに、しかし、後に核となるエッセンスを丁寧に熟成させていきます。
そして第三章からクライマックスの連続。

第三章「ウラヌス作戦」から、実戦に赴く訓練兵たちの生き様や連帯感や復讐心などが、
ハンパない臨場感で、一気にブーストがかかって大展開します。
「同志少女よ、敵を撃て」の魅力
さらに、見どころ・読みどころのひとつに、主人公達が「狙撃兵」という点にあります。
狙撃兵(スナイパー)は、銃口を構えたまま、ひたすら待ちの姿勢、静かにチャンスを狙い続けます。
全ての方程式の解が出たその瞬間、イナズマのごとく一撃必殺!
軍人とはいえ、訓練は座学、鍛えるのは脳の筋肉。
戦争、少女、狙撃兵、というキーワードに加えて、知能集団といった側面も、この物語の魅力のひとつです。
「同志少女よ、敵を撃て」の登場人物
登場人物は20名以上、かなり多めです。
しかも、
「リュドミラ・ミハイロヴナ・パヴリチェンコ」
とか
「タチヤーナ・リヴォーヴナ・ナタレンコ」
とか、フルネームでロシア人とドイツ人がワラワラと登場します。
正直、読み始めは、人物関係の把握にちょっと混乱するかもしれません。
でも、キーとなるキャストは以下の7名。

この7名をおさえながら読み進めると迷子にならないでしょう。
さらに、立地関係を世界地図で確認するとこんな感じです!

「同志少女よ、敵を撃て」の結末
さて、結末は次のどちらのパターンでしょうか。
- 「うぇっ?!まさかぁ〜!そんなのってあり?」の大大どんでん返し!
- 「(しんみりと)あぁ、、なんて尊いんだ・・」で涙涙のフェードアウト
ここは皆さん、大いに期待してこの長編を読破してください!
答えは「両方」、という第三のパターンもあり得ます!
「同志少女よ、敵を撃て」がハマりそうなタイプ
この小説にハマりそうな人は「本格的な物語」に満足するタイプでしょう。
話自体はフィクションですが、その背景となる当時の社会情勢や兵器などは、客観的な事実をもとに再現されています。
その上、終始、淡々とした叙述で語られ、前へ前へと話が進むスタイルの小説です。
それゆえ、下手な小細工が一切なくて、本物感のある、正統派でズッシリとした作品に仕上がっています。
そんな質実剛健な作風で、真の感動を味わってみたい人におすすめです。
「同志少女よ、敵を撃て」の読み方(聴き方)
本記事は、Amazonのオーディブルで読んだ(聴いた)作品としてレビューしています。
「同志少女よ、敵を撃て」をオーディブルで読む場合は以下の通り!
- 「同志少女よ、敵を撃て」の概要
- オーディブルって何?
価格 | 無料(課金なし) |
再生時間 | 15時間34分 |
総合評価 | |
ナレーション評価 |
再生速度は、1.5倍速でちょうどいい感じ。
オーディブルなら5日程度で読み(聴き)切れます。
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「同志少女よ、敵を撃て」の舞台裏
最後に「同志少女よ、敵を撃て」が話題となっているトピックを3つだけ紹介しましょう!
アガサ・クリスティー賞
「同志少女よ、敵を撃て」は「アガサ・クリスティー賞」の大賞を受賞しています。
「アガサ・クリスティー賞」は、かの早川書房が主宰する長編推理小説のタイトル。
「同志少女よ、敵を撃て」が2021年に受賞した時は、
なんと、
審査員全員が最高点、満場一致の大賞受賞!
本屋大賞
さらに翌年、2022年に「本屋大賞」を受賞した際も、逸話が残っています。
大賞受賞時の投票得点は463.5点。
2位の、あの「赤と青とエスキース」(青山美智子)が341.5点で、
圧倒的な大差をつけて記録的な大賞受賞!
作者「逢坂冬馬」について
作者「逢坂冬馬」さんは1985年生まれ。
高校時代のアメリカ同時多発テロを契機に、国際政治に強く目を向けたそうです。
その後、事実を客観的に分析する研究者を目指したものの、結果的に、歴史小説を書く方向に舵切り。
そしてデビュー作「同志少女よ、敵を撃て」で、
いきなり頂点に躍り出た、新進気鋭の若手作家です!
以上です!
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