無料で「ガンダム」全編を観てみた【プライムビデオ】

 

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今でも観れる!「機動戦士ガンダム」

 

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Amazonプライムの特典「プライムビデオ」で、「機動戦士ガンダム」の全43話を見切ってしまいました。

1979年の作品。

にもかかわらず、ストーリーの作り込みの奥深さに大変感動したので紹介します。

「プライムビデオ」だと全43話が無料で見放題です。

 

さらに、勢い余って「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」も全6作品、一気に観てしまいました。

ORIGINの方も「プライムビデオ」で全て無料開放中です。

※プライムビデオでみれる作品が無料か有料かは時期によって変わります。

 

「機動戦士ガンダム」

 

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1話あたり24分。

今までは特に興味も無く、ただの戦隊モノのアニメ作品という印象しか持っていなかったのですが、それは全くの想定外でした。

とにかくこの作品には、人間模様が奥深く描写されていることにまず驚きです。

舞台設定としてはありがちな戦争や争い。

なのですが、私の感想としてはそこは枝葉の部分に思えます。

この物語の本質は、人間が行動を起こすときには、必ずその裏に原動力や推進力となるべき何かが存在する、という行動描写が見事に描かれている点にあると感じます。

 

登場人物には皆、基本的に人間の弱い側面がしっかりとキャラクタライズされています。

弱くてもろい登場人物たち。

にもかかわらず、望むと望まざると、社会や政治の流れに巻き込まれて行動を起こさざるを得なくなった時、人は人にどう働きかけるのか、自分は自分をどう制御できるのか、そんな切り口の描写が続きます。

そして行動を起こす以上は、家族や同僚、恋人や友人、上司や方針、といったものとの衝突が必ず起こるもの。

 

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そこで腹をくくって自分を犠牲にしたり、または、切ない思いをしながら相手に犠牲を負わせたり。

そんなことを繰り返して、巻き戻しができない人間関係の結果が積み重なり、登場人物たちは否が応でも人間力を成長させていきます。

苦しい現実社会と同じですね。

 

その描かれ方が、単なる憎しみや愛情などを使った単調な形で表現されているわけではなく、全編を通して、多方面から、本質に向けてゆっくりと洋服のボタンをかけていくように描かれて物語は進むのです。

 

そして、この作品は、最終話を観終わった後は、切ない気持ちになります。

涙が出ない寂しさといった感覚です。

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繰り返し繰り返し描かれる各々の勝利や敗北、実績や犠牲、忠誠と裏切りなど。

1話単位ではわかりやすく勝者と敗者が存在しますが、全編終わると、結果として誰が得をして誰が損をしたのかが迷宮に入ってしまうのです。

そんなところにガンダム哲学が見えることを初めて知りました。

 

そして、物語は「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」へと続いていきます。

実は、そちらの作品の方が圧巻。

本家ガンダムシリーズの感動を上書きさせられるほど、THE ORIGINシリーズは高品質な作品です。

 

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」

 

ガンダムは観たことあるけど、その他の派生作品は観たことがない、

という方に「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」はおすすめできます。

 

合計6作品

 

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル」 2015年

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア」 2015年

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起」 2016年

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜」 2016年

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦」 2017年

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星」 2018年

 

という構成。

 

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それぞれ60分〜90分程度。

主人公はシャアです。

政治や社会問題を背景にして、シャアが士官学校に入学し、トップガンになるまでの、孤独で切ないストーリーが軸になっています。

 

このシリーズを例えるなら、スター・ウォーズシリーズが、過去に遡ってクランクインしていったのと同じ感じです。

アナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーになるまでの物語、それが後から来た感じですね。

 

当然このTHE ORIGINシリーズも、本家のガンダムの全43話のストーリーを精密に受け継いでいて、観ている方に無駄なツッコミのスキは与えません(作品「レビュー」では辛口コメントもありますが)。

 

そして物語はかなり衝撃的な内容です。

本家ガンダムストーリーは全体の一部に過ぎなかった、と思わせられるほど壮大なスケールで物語が展開していきます。

しかも、無理のない、むしろ「自然に受け入れらる衝撃展開」。

結果としてガンダムという作品の、全編を通してのメインキャストはシャアということになってしまうのですが、それも違和感なく受け入れられるほど細部にまでストーリーの作り込みがなされています。

 

また、CGの進歩が物凄いことになっているので、35年以上の時を経てリバイブされたガンダム作品の新たな世界観を目の当たりにして驚愕しました。

 

THE ORIGINのことをあまり知らなかったという方、本家ガンダムに少し思い入れのある方、そういった方には本当におすすめできる作品です。

是非観てみてください!

 

2020年6月現在、プライムビデオなら全編無料です。

プライムビデオのことがまだあいまいな人はこちらをどうぞ。