大学職員の中途採用の面接で、
(面接官)「もし採用されたとしたら、ウチの大学で実現したいことはありますか?」
こんな質問されたとき、
(応募者)「知らんっ💢そんなもん!!」
これが本音ですよね。
この類の質問にちゃんと答えるのって、ちょっと無理があると思いませんか??
とはいえ、この手の質問は、それなりの確率でくるのが現実です。
そして、内定に至る人たちの答え方には、一定の法則らしきものが見え隠れしています。
その答えを探っていきましょう!
元大学職員のAI(あい)です!教務、国際、研究支援、経理、人事、学長室、と経験して20数年。早期退職を利用して引退。大学職員としての経験談をPR記事として公開中!
大学職員中途採用のコツ【NG回答例を知っておく】
まずは、一発退場となる爆弾フレーズだけは絶対に避けましょう!
NG回答は絶対に避けるべき!
爆弾フレーズは、それが出ただけで、
(面接官)「あちゃ〜」
と、面接官は、一気に冷ややかになっていることを知っておきましょう。
爆弾ワードとは、例えばこんなフレーズのこと。
- 母校の先輩として、後輩学生に親身に対応できます!
- 留学経験を活かして、大学の国際化に貢献できます!
- 就活サポートで、学生に有益な情報を提供できます!
この類のフレーズ、面接官には、相当イタいフレーズとして受け止められます。
なぜイタいのでしょうか?
その理由は、大学職員の仕事領域を全く理解できていない、と映るからです。
そして、上記のフレーズには、それが「露骨に」出ているからです。
大学職員の中途採用【職員の仕事を知っておく】
具体的に説明します。
大学職員の仕事の本質を理解しておくべき!
大学職員の仕事内容を、自分のキャンパス生活の経験や、学生目線だけで語ることは、最も危険です。
理由は、
それだけで本番に臨んでいるというスタンスそのものが、職員の適性がない、
そう判断できるからです。
社会人経験がある以上、下調べは入念かつ的確に行い、事実をよく認識して行動するべきです。
その上で、自分なりの見解を作れる人が、頼もしい中途採用候補者として面接官には映ります。
大学職員の中途採用でコメントする内容は、学生経験で話すことは「絶対に」避けましょう。
そうではなく、大学を法人として受け止め、その経営活動をちゃんと調べ、研究した内容を軸に語りましょう。
「じゃあ、どうすればいいの?」
となりますね。
大学職員の仕事内容、その大半は、
- 申請業務、届出業務、行政手続き、
- 会議運営、資料作り、
- 計算、確認、前例調査、
ちょっと調べると、こういった事務作業ばかりであることがわかるはずです。
はっきり言って、地味なんです。
そして、
この地味な職務を、高度なレベルで遂行できる人
そういう人が求められているんです。
ここをターゲットにして、対策を練りましょう。
例えばこちらの記事レベルが理解できていれば問題ないでしょう。
大学職員の中途採用【面接で発言の仕方】
大学職員の適性を少しでも理解できれば、以下のことがわかるはずです。
地味であることを軸にコメントする!
事務職員には、何か新しい価値を生み出すような能力は、基本、必要ありません。
また、
学生のために何か役に立つことをしてあげるとか、
国際化とか、就職率アップとか、
この辺りの仕事は、ほんの一部だけです。
長い職員キャリアのうちの数パーセントしか占めないものです。
必要な能力は、堅実で安定感ある能力です。
それがよくわかっているのが、内定に至る応募者です。
面接では、地味で堅実なキャラを軸にしてコメントしましょう!
その上で、自分のパーソナリティを上積みするのはOKです。
大学職員の中途採用【内定者の具体例】
内定に至る人たちは、次のような視点で応えてくれます。
中途採用の内定者たちの受け答え
(面接官)「あなたはウチの大学でどのように活躍できますか?」
この手の質問を、
「あなたは今の仕事で、どんな風に頑張っているんですか?」
と、置き換えて応えます。
- 上司の不条理な指示ばかりで、たまらなく仕事を辞めたくなる時
- 泥臭い人間関係に巻き込まれて、夜も眠れない日が続く時
- 全く無意味な会議ばかりで、同僚二人集まればグチばかり言い合ってる時
この手の苦労話は、どこの組織でも存在するのではないでしょうか。
「そんな時、あなたはどういうスタンスでその逆風に向かっているのですか?」
「ウチに採用されても、多かれ少なかれ、同じような境遇が待っていますよ。」
それが聞きたいから、
「あなたがウチの大学に採用されたらどんなふうに活躍できますか?」
と聞いているのです。
大学職員の中途採用【コメントの具体例】
具体例を挙げてみましょう。
コメントの具体例
「今の職場では、上司の指示内容が日によってコロコロと変わるので、正直、現場はかき回されています。
そんな時、私は上司自身の上司からどんな指示を受けているのかを理解するように努めています。
表面上の指示内容を聞くのではなく、指示の目的を理解するように努めれば、チームが良い方向に向かうものと信じています。
組織を的確な事業方針に向かわせ、チームとして質の高い業務を私は意識しているため、御校でもその点で組織力の底上げに力になれるのではないかと思っております。」
こんな感じのコメントは、それなりに面接官を印象付けられるでしょう。
こういったノウハウは、内定者はツールを使って吸収し「最短距離」を進んでいます。
おすすめのツールはこのあたりです。
大学職員の中途採用【採用したくなる応募者像】
大学職員のような事務組織で、最も必要とされる力は、「上司に寄り添う力」です。
面接官が採用したくなる応募者像
どんな不条理な境遇に合ったとしても、部署全体として仕事を潤滑に進められることこそが、事務処理をする組織として必要な力。
そのためには、
「自分が前に出るのではなく」
「上司が喜ぶようなスタンスで、物事の解決を目指す」
こういった視点で今の仕事を頑張っていることを伝えられれば、
「採用したい若手職員」
として面接官に印象付けられますよ。
スタンドプレーヤーではなく、チームプレーヤーであることを印象付けましょう!
大学職員の中途採用【教員対応への適性】
職員が相手にするのは「社会性に欠けたわがままな教員」です。
事務職員には教員対応がある
手続きや、事務処理が苦手な大学教授が、気持ちよく自分の研究・教育業績の下支えをしてくれる職員は、大変重宝される職員になります。
注意すべきは、「教員の言いなりになる」だけでは本当の下支えができない、という点。
法令や規定を根拠に、「社会性に欠けたわがままな教員」と正論を武器に戦う力も必要です。
そんな視点を持って、
「あなたがウチの大学に採用されたら実現したいことはありますか」
という質問に、自分なりの解釈を加えて答えられるように準備を進めておきましょう。
中途採用の内定たちは、そこを上手く理解できていますよ。
以上です!
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大学事務の全体像を把握すれば、面接でのコメントクオリティが上がりますよ。
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